February 17, 2023

飲食店における集客方法の工夫とは?

新年会も終わり、歓送迎会もまだ先の2月~3月上旬は、飲食店にとって閑散期です。「お客様を呼び込むアイディアはないかな?」と新しい集客方法を模索している方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は「飲食店における集客方法の工夫」をテーマとして取り上げます。顧客層の分類や、アイディアを実践する上で大切なこと、具体的な集客方法まで解説しますので、ぜひお読みください!


「集客」におけるお客様は3種類に分類可能

 

「集客」とは漢字が意味する通り「お客様を集めること」です。しかし「お客様」と一口に言っても、さまざまな顧客層の方がいることは見落とされがちです。集客に関する取り組みを行う際は、この顧客層を意識することが重要になります。分けて考えるべき主な顧客層は次の3つです。


・すでに来店したことのあるお客様

・店を知っているが来店したことはないお客様

・そもそも店を知らないお客様


それぞれについて詳しく見ていきましょう。


すでに来店したことのあるお客様


まずはじめに、「すでに来店したことのあるお客様」についてです。リピーターやお得意様に当たるお客様をイメージすると良いでしょう。


「集客」と言った場合、新しいお客様にばかり目が向き、この層の顧客は後回しになってしまうケースが多々見られます。しかし、収益の多くは、リピーターやお得意様からの売上だとするデータもあります。


新規顧客の獲得を焦る気持ちも理解できますが、この層のお客様に確実にご満足いただき、来店頻度を上げてもらうことが、長期的には店の利益につながります。「顧客離れ」を起こさないためにも、リピーターやお得意様向けの集客戦略を大切にしましょう。


店を知っているが来店したことはないお客様


2つ目に「店を知っているが来店したことはないお客様」についてです。この層のお客様は「見込み層」「顕在層」という言葉で表現されることもあります。


見込み層のお客様は店については既に認知しているため、「来店のハードルをいかに下げるか」という点が課題の焦点になります。もともと店への関心は高いため、来店のきっかけさえあれば、優良顧客になってくれる可能性も大いにある層だと言えるでしょう。


そもそも店を知らないお客様


3つ目に「そもそも店を知らないお客様」についてです。この層のお客様は「無関心・低関心層」「非認知層」と呼ばれます。


店があること自体を知らないので、まず認知してもらうことが大切になります。この層の中でも「そのジャンルには関心があるが店は知らない」層と「ジャンル自体に関心がない」層がいます。例えば、「イタリアンは大好きだが、〇〇というイタリアンの店があることは知らない」人と、「イタリアン自体にあまり関心がない」人のような違いです。


同じ「店を知らないお客様」でも、それぞれへのアプローチ方法は異なるため、違いを意識することが大切です。

パックNEXTおすすめ容器

 

集客する上で大切なことと注意すべきポイント


お客様が3種類に分類できることを理解した上で、次の3つのポイントを意識し、集客アイディアを考えましょう。


自分の店の強みを整理する


1つ目は「自分の店の強み」を整理することです。立地や店の雰囲気、従業員のキャラクターなど、店にはそれぞれ独自性があります。その独自性が店の魅力であり「売り」なのです。


店の強みをしっかり打ち出すことができれば、コンセプトに合ったお客様に来店してもらえます。しかし、店の強みと関係なく、「今流行っているからなんとなく」などの理由で、不向きな集客方法を実践してしまうと、思うように人が集まらないばかりか、従来のお客様が離れていってしまうことにもつながります。

狙いを定めて集客する


2つ目は「狙いを定めて集客する」ことです。3つの顧客層へ同時にアプローチするのはほぼ不可能です。「なるべくすべての層の方に関心を持ってもらいたい」と欲張りすぎると、どっちつかずのアプローチになり、効果が出にくくなります。


「リピーターの中でもカップルの方に向けてアプローチしよう」というように、なるべくピンポイントでアイディアを出した方が高い効果を得られやすいため、狙いを定めた集客方法を複数同時に試すようにしてみましょう。


集客アイディアは実施後必ず振り返る


3つ目は「集客アイディアは実施後必ず振り返る」ことです。実施したアイディアによってどれくらい売上が上がったのか、狙った層にアプローチできていたか、費用対効果はどうだったのかを客観的に分析することで、集客方法をブラッシュアップできます。漫然と続けるのではなく、「〇ヶ月行ったら振り返る」など、期間を決めて実施することが大切です。


顧客層別の具体的な集客アイディア


よく活用されている効果的な集客方法を、顧客層別に紹介します。


【非認知層向け】SNSを活用する


非認知層向けには、不特定多数に広くアプローチでき、金銭的な負担もほとんどないSNSの活用が特に有効です。10~40代がSNSの主たる利用層なのでご年配の方向けの店には不向きですが、LINEなど、ほとんどの世代が利用しているものもあるので、お客様の年齢層を考え、有効活用しましょう。


SNSにはそれぞれ特徴があります。飲食店の場合は料理の写真が最も美しく掲載できるInstagramの利用がおすすめですが、10~20代が主な顧客層の場合、TikTokなどショート動画の活用も検討すると更に効果的です。


【非認知層向け】Googleビジネスプロフィールの活用


SNSと合わせて非認知層向けのアプローチとして欠かせないのが「Googleビジネスプロフィール」の活用です。以前は「Googleマイビジネス」という名称で知られていました。Googleアカウントに店舗情報を登録し、Googleマップに掲載する機能で、利用者が「駅名+カフェ」などで調べた際、表示される仕組みです。


外出の際、多くの方がGoogleマップを活用しているため、「そろそろお昼の時間だ。近くにランチできそうなお店はあるかな?」と探した際、目に留まれば、それだけ来店してくれる方も増えます。

【見込み層向け】グルメ系ポータルサイトの活用


見込み層向けには、「食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」「Table Check」「PayPayグルメ」など、グルメ系ポータルサイトを活用したアプローチが欠かせません。店舗名を認知している見込み層のお客様は、「本当においしいのかな?」「初めてだし、お得に利用できるなら試してみてもいいけれど、サービスはあるかな?」と考えながら様子見している状態です。


グルメポータルサイトはクチコミがしっかり掲載されることに加え、「初回サービス」などのクーポンやプランを付けやすいため、来店を躊躇している見込み層の背中をピンポイントで押すことができます。


お店の内観やサービスについて詳しくアピールしたい場合は、「アウモ」や「メシコレ」など、グルメ系まとめサイトに取り上げてもらう方法もあります。


【既存顧客層向け】メールマガジンの活用


既に店を利用したことのあるリピーターの方にはメールマガジンが有効です。店の存在を定期的にアピールできるだけでなく、リピーターの方に向けたクーポンや限定サービスの情報を掲載できるからです。


アイドルタイムなど、お客様の少ない時間帯にリピーター限定のサービスを展開し、メールマガジンでアピールすれば、新たなニーズの発見にもつながります。


ターゲットに合わせたアイディアで効果的な集客を


今回は「飲食店における集客の工夫」について取り上げました。効果的な集客を行うためには、ターゲットの分析と、それぞれに合わせたアイディアの活用が欠かせません。1つの方法だけでなく、いくつかまとめて実践することで相乗効果も生まれるため、自店に適した方法を考え、試してみましょう。

共有

コメントを残す