October 12, 2022

サブスクを導入している飲食店モデル5選!業態別にサービスを詳しく解説します

サブスクってどんなサービス??

サブスクとは、サブスクリプションを略した言葉で「定期購買、継続購読」といった意味になります。

商品やサービスを購入するのではなく、一定期間利用する権利を購入するサービスがサブスクです。音楽配信や動画配信が代表的なものですが、洋服や家具のレンタルなどさまざまなビジネスに発展しています。

どういった業態の飲食店がサブスクを導入しているの?

飲食店において、サブスクが導入され始めたのが2019年頃です。

サブスクを導入している飲食店の業態は、日本料理、中華、イタリアンからラーメン、カフェなどあらゆる業態のものまで展開されており、それぞれが個性を打ち出したサービスを提供しています。

具体的にどんなサービスを行っているのか、次章で紹介していきましょう。

飲食店で実際に行っているサブスクの事例5選

上述したように今ではあらゆる飲食店がサブスクを導入しています。どんな内容なのか、事例を用いながら紹介していきましょう。

カフェのサブスク

カフェにおいては、コーヒー飲み放題のサブスクが提供されています。

例えば上島珈琲店では、「上島珈琲PASS」というサービスを行っています。

具体的な内容は下記の通りです。

▼ネルドリップコーヒーパスポート

月額5,000円。

1日1杯、好きな時間にイートイン、テイクアウトどちらでもネルドリップコーヒーもしくはアイスコーヒーを購入することができる。

▼ウィークデイパスポート

月額4,000円。

月~金曜日限定で好きな時間にイートイン、テイクアウトどちらでもネルドリップコーヒーもしくはアイスコーヒーを購入することができる。月~金曜日であれば、祝日でも利用可能。

▼朝活8

午前11時までの利用で1日1回、月8回までモーニングトーストセットを購入することができる。イートイン、テイクアウトともに利用可。

購入はスマホの専用アプリからで、対象となるのは首都圏にある店舗のみとなります。

ラーメンのサブスク

ラーメン屋でもサブスクを導入している店舗が増加しています。

東京豚骨拉麺ばんからでは、1日1杯ラーメンを食べられる「ラーメンパスポート」やトッピングが行える「トッピングパスポート」を販売しています。

具体的な内容は下記の通りです。

▼ラーメンパスポート

月額6,800円。

対象となるラーメンは、ばんからラーメン(770円)、とんこつラーメン(800円)、つけ麺(850円)の3種類。

▼トッピング角煮パスポート

月額1,000円。

人気の角煮トッピングを1日1回つけることができる。

▼トッピングパスポート

月額300円

味玉やメンマなどのトッピングを1日1回つけることができる。

焼肉のサブスク

大手焼肉チェーンの焼肉ライクでは、「焼肉フィットネス」という焼肉定食のサブスクを開始しています。

日々トレーニングやダイエットに励む人を対象にしており、用途に応じた3種類のサブスクを提供しています。

▼筋肉アップセット100/200g

鶏ムネ(皮なし)、牛赤身肉ロース、牛レバー、玉ねぎ、ごはん、キムチ、スープ、生卵+ミニチョレギサラダ/ブロッコリー/枝豆のうちどれか一つ

▼低脂質セット

鶏ムネ(皮なし)、玉ねぎ、ごはん、キムチ、スープ、生卵+ミニチョレギサラダ/ブロッコリー/枝豆のうちどれか一つ

▼ロカボセット

鶏ムネ(皮なし)、牛赤身肉ロース、牛赤身肉ハラミ、玉ねぎ、ごはん、キムチ、スープ、生卵+ミニチョレギサラダ/ブロッコリー/枝豆のうちどれか一つ

月額料金はそれぞれ14,080円で、購入すると上記のセットを1日1回注文することができます。

それぞれの定食についているご飯やキムチ、スープ、生卵がおかわり自由になるほか、追加のお肉がお得に注文することができます。

居酒屋のサブスク

居酒屋では、ドリンクに関するサブスクのサービスを提供することが主流となっています。

大手居酒屋チェーン金の蔵では、「プレミアム飲み放題」というドリンク飲み放題のサブスクを提供しています。

この飲み放題サービスは3種類あります。

▼プレミアム飲み放題定期券

月額4,000円。

1日1店舗限定でプレミアム飲み放題120分を利用することができる。

▼プレミアム飲み放題「神」回数券

月額1,980円。

月に3回までプレミアム飲み放題を利用することができる。

▼ファーストドリンク定期券

月額290円。

1日1店舗限定で1杯目のドリンクを無料で注文することができる。

これらの飲み放題で対象となるドリンクは生ビールやサワー、カクテルなど60種類以上。購入方法は公式アプリでチケット販売されており、対象となる店舗は関東エリアのみとなります。

日本料理のサブスク

東京の六本木にある日本料理店の雅はりたやでは、日本料理界で初のサブスクを導入しました。

時間帯別の用途に応じた3つのサービスを用意しています。

▼ゴールド会員

月額15,000円。

ランチのみ利用可。

▼プラチナ会員

月額25,000円。

ランチ、ディナーの利用可。

▼ブラック会員

月額35,000円。

ランチ、ディナー、深夜の利用可。

これらの会員になることで、「毎月コース1回無料+コース2回目以降50%オフ+個室利用料金無料」のサービスを受けることができます。

販売はmasukakeで行われました。


飲食店でサブスクが広まった理由

飲食業界においてもサブスクが広がったのはメリットがあるからです。飲食店でサブスクを取り入れるメリットは主に3つあります。

①安定した売上の確保できる

一番大きなメリットとしては、確実な売上金額を見込めることです。

飲食業界はお客さんが入ってこないと売上が入ってこない、つまり不安定であることが経営者の悩みでありました。

しかし、サブスクを導入することで、あらかじめこの月は最低でもこれだけの売上は見込めることができます。

仮にサブスクが人気になれば、宣伝に時間を取られることがなくなるため、サービスの向上に力を注いだり、従業員の教育に時間をかけることができたり、新たな投資を行いやすくなります。

②新規顧客・リピーターを獲得できる

サブスクを導入することで、注目を浴びやすくなるため、新規顧客を獲得できるきっかけが生まれます。

ここでサブスクを購入した方は元を取ろうとするため、お店に通う回数が増えます。つまり、自動的にリピーターとなってくれるのです。

飲食店で難しいのが新規顧客の獲得とリピーターの確保です。サブスクを導入することで新規顧客を獲得するための営業や、リピーターになってもらうためのサービスの手間が省けます。

③顧客データの収集

サブスクにおいて売上や顧客の獲得以外に注目されていることがデータの収集です。

サブスクを購入してもらうことで、お客さんから住所や年齢、性別などの情報を入手できます。

これらを分析することで、どういった年齢層をターゲットにすればいいのか、どんなサービスが人気なのかが分かります。これらを活用し、今後の戦略やサービス改善につなげることができます。

サブスクは必ずしも良いものとは限らない

サブスクはいいところだけではなく、サービスによってはお店にマイナスを与えることになります。価格を安くする、内容を詰めすぎるといった過剰なサービスを行うと、人は集まりますが、利益率を下げる、一般のお客様からの予約が入りにくくなるなど、お店のイメージを下げてしまう結果となります。

サブスクを導入する際は、飲食店の動向や消費者のニーズ、お店の強みなど、さまざまな視点を取り入れてサービスを選択することが重要です。

飲食店オーナーは、サブスクが起爆剤にも自爆剤にもなり得るものであることを理解して導入するか検討していくことをおすすめします。

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