July 06, 2022

飲食店のSNS運用について~特徴とポイントを解説!

TwitterやInstagramをはじめとするSNSが日常的な媒体になってから、もう長い月日が経ちます。お店をオープンした後、「SNSでお店やメニューの宣伝をしたいな」と考えている方や実際に活用している方も多いのではないでしょうか?


今回のテーマはそんな「SNSの運用」についてです。それぞれのSNSの特徴や、運用する上で気をつけたいポイントなどを1つずつ考えていきましょう!

それぞれのSNSの特徴は?

Twitter、Instagram、FacebookにLINE……SNSにはたくさんの種類があります。これだけあると「最初はどれから使えばいいの?」「うちの店にあっているのはどれ?」と悩んでしまいますよね。

そこでまず、それぞれのSNSの特徴を簡単につかんでいきたいと思います。似ているようでたくさんの違いがあるんですよ。

LINE


LINEは日本で最も利用されているSNSです。小さなお子様からお年を召した方まで幅広い年齢層の方が活用しているため、より多くのお客様に向けて情報を発信できる点が魅力だと言えるでしょう。


LINEは「1度足を運んでくださったお客様に、リピート来店を促すのに向いている」媒体だと考えられています。クーポンの配信や会員カードの作成など、お店の運営に必要な機能が低コストで利用可能な点も嬉しいポイントです。

 

Facebook


Facebookは30~40代の利用者が多いSNSです。1人1アカウントを原則とし、友人同士の繋がりを深めやすい作りになっているのが特徴です。「元からお店に足を運んでくれているお客様」に対しアピールするのに向いています。


Facebook限定のメニューやサービスを打ち出すことで、元からいるお客様にアットホームな雰囲気を感じてもらうことができるため、そこからの情報拡散が期待できます。


ビジネス専用のページを設定できる他、場所や性別などターゲットを細かく設定した広告を比較的安価で掲載することも可能です。



Twitter


Twitterは10~20代と、比較的若い年齢層の利用者が多いSNSです。140字以内の短い文章と画像、動画に投稿が限定されていて拡散力が非常に高いため、「新規顧客の開拓」に強い媒体だと考えられています。


お客様と気軽にやり取りができるため、コミュニケーションツールとしてしっかり活用できるかどうかがカギとなってきます。また新しい情報が次々更新されていくスピード感のある媒体なので、更新頻度を上げられるかどうかも勝負になってきます。

Instagram


InstagramもTwitterと同じく10~20代と、比較的若い年齢層の利用者が多いSNSです。Twitterと異なる点は「画像の投稿に特化したSNS」であること。「インスタ映え」という言葉が生まれたことからもわかるように、見た目のインパクトを最大限にアピールすることができる媒体だと言えるでしょう。


お店が華やかな写真を発信するだけでなく、「お客様が思わず写真に撮りたくなるインパクト」のあるメニューを提供することで、お客様参加型のアトラクションのような楽しみを生み出せると評判です。


TikTok


TikTokは10代の利用者が最も多いSNSです。利用者の年齢層が大変若く、まだできて間もない媒体ですが、グルメ系の情報を発信しているインフルエンサーが次々と参入しているため今最もアツいSNSだとも言えるでしょう。


TikTokはショート動画を投稿するスタイルの媒体なので、動きや臨場感をダイレクトに伝えることができます。また、お店の位置情報を載せられるだけでなく、「食べログ」にリンクさせられる点も魅力的です。

SNSを活用する際のポイントは?


次に、実際にSNSを活用する際のポイントについて考えていきたいと思います。SNSを始める場合、以下の4つのことに気をつけると負担が少なく成功しやすいと言われています。

 

まず1つだけ使ってみる

これは特に初めてSNSを利用する方へのポイントです。それぞれのSNSに特徴があると知ると、「じゃあ全部使おう!」と意気込んでしまいがちですよね。しかし、1つのSNSを軌道に乗せるのは、なかなかパワーがいることです。


そのため、SNSを始める際は、「まず自分のお店の特徴にあった媒体を1つだけ選ぶ」ことを大切にしましょう。コミュニケーションの得意な方はTwitter、「映える」メニューのある方はInstagram、比較的年齢層が高めの常連さんが多い場合はFacebookなど、1つに絞って始めた方が集中しやすく負担になりません。


また、1つに絞ることで質の高いコンテンツを提供することも可能です。数ヵ月~半年使い、その媒体に慣れてから、別の媒体を使い始めましょう。


伝えたいことは厳選する


次のポイントは「伝えたいことは厳選する」ことです。お店の雰囲気や素材のこと、メニューのこと、店員さんのこと、お店を開いた思いのこと……お客様にお伝えしたいことはたくさんあると思います。


しかし、1つの投稿でたくさんのことを伝えようとすると、お客様は「何が大切なのか」よくわからなくなってしまいます。大切なことがわからないと、印象にも残りにくくなってしまうので、「1つの投稿では1つだけ伝える」ことを大切にしましょう。


文章も長すぎるとお客様が途中で飽きてしまいますので、「短くわかりやすく」書くことを心がけると良いと言われています。またTwitterのようにスピード感のあるSNSでは、何度も同じ内容を発信することも効果的です。


お店の見せ方を統一する


3つ目のポイントは「お店の見せ方を統一する」ことです。


「若い人にもお年を召した方にも男性にも女性にも来て欲しい!」と考えると、どうしても色遣いや言葉遣いなどにバラつきが出るものです。


しかし、見せ方がバラバラだと、お客様には「どんなお店なのか」がよくわからなくなってしまいます。勇気を持って色遣いや言葉遣いを1つに揃えましょう。いつも同じ色合い、同じトーンで発信することで、お店の空気感が伝わりやすくなります。


もし、色々な世界観をアピールしたい場合はSNSを使い分けることがオススメです。例えばInstagramでは若い女性向けに可愛らしい写真とおしゃれな言葉遣いで発信し、Twitterでは若い男性向けに少し面白いネタになるような発信をする……などです。


こうすることで1つのSNSの中では統一したお店の見せ方を演出しつつ、複数の雰囲気で色々な層にお店をアピールすることが可能です。


炎上対策をしっかりする


最後のポイントは「炎上対策をしっかりする」ことです。


特にTwitterなど、スピード感のあるSNSで顕著な傾向ですが、少しでも問題のある発信をしてしまうと途端に拡散されてしまいます。「良い発信をする」以上に「問題のある発信をしない」ことに気を配りましょう。


差別につながる表現や、乱暴な物言いなどは、例え相手がマナーの悪い利用者であっても控えた方が無難だと言えます。また、お店の従業員の方にもSNS利用についての言葉がけが必要です。


かつて、アルバイト従業員の方がお店のお客様についてSNSで言及してしまったり、許可をとっていない写真をSNSに掲載してしまい炎上したお店もありました。個人情報の取り扱いやマナー、一般常識について全員で共有することが大切です。


SNSの特徴を理解し、楽しく活用を!


それぞれのSNSの特徴と、活用のポイントを理解することで、格段にSNS利用のハードルは下がります。はじめは試行錯誤することも多くありますが、使い慣れればお客様との距離をぎゅっと縮めてくれる素晴らしいツールです。


せひ、SNSを活用し、お客様とのコミュニケーションやお店の宣伝に役立てましょう!

 

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