March 15, 2023

最近よく聞く「昆虫食」!どうして話題なの?取り入れるメリットは?

最近、各メディアでよく取り上げられている「昆虫食」。「昆虫食自動販売機」や「コオロギスナック」などについて、テレビや雑誌、SNSなどで目にした方も多いのではないでしょうか? 「なんでおいしい豚肉や牛肉があるのに、わざわざ虫を食べるの?」と思った方もいるかもしれません。


そこで、今回は「昆虫食」をテーマとして取り上げます。昆虫食とはそもそもどんなものなのか、なぜ今昆虫食が世界中で話題となっているのか、昆虫食を取り入れるメリットは何なのかについて解説します。手軽に購入できる昆虫食も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。


「昆虫食」ってそもそも何?日本で食されている昆虫は?


はじめに、「昆虫食」とはそもそも何なのか、日本ではどのような昆虫が食されていたのかについて見ていきましょう。


「昆虫食」ってそもそも何?


昆虫食とは、言葉通り「昆虫を食べること」です。そのまま生で食べるというよりは、昆虫を肉や魚のように食材として調理して食べることを指し、英語では「entomophagy」と表現します。卵や成虫を食べる場合もありますが、食材として人気があるのは一般的に幼虫やさなぎです。


昔に比べると昆虫が常食されることは少なくなりましたが、中南米やアフリカ、アジアなどの一部地域では、現在でも日常的に昆虫が調理され、食卓にのぼっています。たとえば、日本からの旅行者も多いタイは昆虫食のメッカともいえる国です。チンリッドというコオロギの揚げ物やメガチョーンというオケラの揚げ物などは屋台などで手軽に購入できます。また、ロッドゥアンというバンブーワーム(竹虫)の揚げ物は「濃厚な味わいのスナック菓子のよう」だとして、多くのタイ人に人気です。


日本における「昆虫食」は?


今でこそ機会は減りましたが、日本でも古くから昆虫は食卓にのぼっていました。日本において食材として活用されている1番有名な昆虫はイナゴではないでしょうか? イナゴは稲につく害虫で、放っておくと稲作に大きな被害をもたらします。そのため、害虫駆除を兼ねて捕まえ、調理して食べていたのです。昔は今ほど動物性タンパク質が豊富ではなかったため、栄養満点の食材としてイナゴは大変重宝されていました。佃煮などにして、おかずとして食べられることが多かったといわれており、現在でもイナゴを食べる習慣が残っている地域が存在します。


ほかにも、ざざむし(川に住む虫の幼虫をまとめてこう呼ぶ)や蜂の子など、さまざまな昆虫が食されていました。調理方法としては、揚げたり佃煮にしたりすることが多かったようです。蒸し焼きにしたり、炊き込みご飯にしたりする地域もありました。


なぜ今「昆虫食」が注目を集めているの?


科学の発達で食糧事情が改善されたことにより、下火になりつつあった「昆虫食」。今なぜ、改めて世界中で注目を集めているのでしょうか? ブームの火付け役となったのは、2013年に国連食糧農業機関(FAO=Food and Agriculture Organization of the United Nations)

が発表した「Edible insects(食用の昆虫)」というレポートです。


地球の人口増加に伴い懸念される食糧難や資源不足の解決策の1つとして、昆虫を活用することを提案した画期的な報告で、世界中で話題となりました。このレポートでは、昆虫を食材とすることだけでなく、家畜を育てるための飼料として活用することにも触れています。


「昆虫食」を取り入れるメリット


「昆虫食」を日常の生活に取り入れることで、どんなメリットがあるのでしょうか? 3つのポイントに分けて説明します。


環境的な負荷が少なく地球に優しい


1つ目は環境的な負荷が少なく、地球に優しいことです。たとえば、昆虫の飼育に必要な餌の量は家畜に比べて非常に少なく、また出荷までにかかる時間も短いため、飼育に関する環境負荷が低いとされています。


また、昆虫は生命維持の仕組みが人間や動物とは異なります。昆虫は生命維持にかかるエネルギーが少なく、存在自体がエコだともいわれているのです。食べている家畜の一部を昆虫に置き換えることができれば、人類が増加しても、環境へ負担をかけずに食料を確保できるのではないかと考えられています。


栄養が豊富でおいしい


2つ目は栄養が豊富でおいしいことです。昆虫は貴重なタンパク源として有名になりましたが、それだけでなく、鉄やマグネシウムといった不足しがちな栄養素も含まれています。鳥インフルエンザや牛海綿状脳症などにかかる可能性も少ないため、安全に必要な栄養を摂取できる食材だといえるでしょう。


また、昆虫食は、世界各国で長い歴史があり、地域ごとにおいしい料理がたくさんあります。「昆虫」の見た目に嫌悪感がある場合はすり潰し、パウダーの状態で使用すればさまざまな料理に混ぜることも可能です。


飼育や加工が簡単にできる


3つ目は飼育や加工が簡単にできることです。前項でも述べたように、昆虫は他の家畜に比べて少ない餌で飼育できます。また、牛や豚に比べると狭いスペースで育てられます。経済的に貧しく、家畜を育てる十分な設備が整えられない地域でも、昆虫であれば比較的簡単に飼うことができるのです。


また、サイズが小さいので、「すり潰して粉にする」などの加工も容易です。大がかりな設備がなくてもできるので、家畜に比べると低コストで作業を行えます。


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実際にチャレンジ!手軽に入手可能な「昆虫食」


最後に、手軽に入手可能な昆虫食をご紹介。チョコレートやおせんべいなど、見た目には「昆虫」とほとんどわからないものが多く、とてもおいしいので、実際に食べるとリピートする方もたくさんいます。一時はSNSなどで評判になり、品切れになってしまったものも。どれも通信販売で簡単に買えますので、ぜひチャレンジしてみてください。


無印良品のコオロギのお菓子


1つ目は無印良品から販売されている「コオロギ」のお菓子。今まで、チョコレートバーと、おせんべいが販売されました。コオロギは粉末状にしてお菓子に練り込まれているので、見た目は普通のお菓子とまったく同じです。味にも、特に「コオロギらしさ」は感じない、非常に完成度の高い商品です。どちらも220円とリーズナブルな価格なので、昆虫食のはじめの1歩にはぴったりです。


<通信販売はこちら!>

コオロギチョコ→https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4547315274727

コオロギせんべい→https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550512477501


MNHのコオロギスナック


コオロギフードのパイオニア的存在である株式会社MNHからも、たくさんのコオロギスナックが販売されています。オーガニックコオロギの使用にこだわった「スーパーコオロギ」シリーズや、食べやすさを追求した「未来コオロギ」シリーズなど、バリエーションはさまざま。無印良品と同じく、粉末にしたコオロギを使った商品が多いため、チャレンジしやすいといえるでしょう。


個人的なおすすめは「スーパーコオロギおつまみせんべい」。七味しょうゆ味と黒胡椒しょうゆ味の2種類があり、どちらも濃いめの味つけでお酒によく合います。おつまみにいかがでしょうか?


<通信販売はこちら!>

スーパーコオロギおつまみせんべい七味しょうゆ味→https://shop.mnhglobe.com/items/58517070

スーパーコオロギおつまみせんべい黒胡椒しょうゆ味→https://shop.mnhglobe.com/items/58517071


まずは食の可能性の1つとして気軽にチャレンジ!


今回は今話題の「昆虫食」について解説しました。未来に向けて、さまざまな可能性を秘めた昆虫食から、今後も目が離せません。


「虫を食べる」ということに抵抗がある方ももちろんいるでしょう。無理にチャレンジする必要はありませんが、「食の可能性の1つ」として徐々に親しんでいけると、世界が広がりますね。皆さんも、抵抗のないところから、昆虫食へのはじめの1歩を踏み出してみませんか?

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