絶対に食べたい駅弁5選!全国駅弁事情【北海道編】
美しい自然や伝統的な建造物など、旅の見どころはさまざまですが、「現地でしか食べられないグルメ」を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
中でも移動する列車の中でいただく「駅弁」は旅の醍醐味! 私も旅行に行く際はその土地ならではの駅弁を毎回楽しみにしています。
今回はそんな「駅弁」がテーマです。全国各地、紹介したい駅弁はたくさんありますが、ここはその中でも「北海道の駅弁」に注目してみたいと思います。
「なぜ北海道?」と思われる方もいるのではないでしょうか?
実は、北海道は駅弁界の王者として有名な都道府県なのです。
例えば、北海道函館本線森駅で発売されている「いかめし 阿部商店」の「いかめし」は「京王百貨店 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」(通称・駅弁大会)で50回もの売り上げ1位を達成。ついに殿堂入りを果たしました。
また、昨年2021年の同大会でも、1位に「かきめし弁当」、7位に「どっさりかに弁当」がランクインしています。これはもう、北の覇者と言っても過言ではありませんね。
そんな強豪揃いの北海道の中から、ぜひ召し上がってほしい5つの駅弁をご紹介します!
函館本線 森駅「いかめし 阿部商店」の「いかめし」
1つ目にご紹介したい駅弁は「いかめし 阿部商店」の「いかめし」です。函館本線の森駅で販売されており、価格は1つ780円。
函館名物のいかの中にうるち米ともち米をたっぷり詰めてボイルし、秘伝のタレで味付けした商品で、基本的には2個セットです。いかの大きさによっては3個セットになることもあるらしく、「3個セットに当たるとラッキー」という噂も。
「いかめし 阿部商店」の「いかめし」のポイントはなんと言っても「いかの柔らかさ」! しっかり煮付けてあるので、とろけるような食感です。また、中に詰められたお米も、秘伝のタレが染み込んでいて絶妙の味わいです。
シンプルながら抜群の完成度の駅弁だと言えるでしょう。冷めてももちろんおいしくいただけますが、おすすめはやはりアツアツの出来立てです。森駅では温かさをキープするため、保温ボックスに入っています。
「いかめし 阿部商店」は1960年代から全国の駅弁フェアにも出店しています。2022年で57回目を迎えた「京王百貨店 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」(以下・駅弁大会)にも第1回から出店しており、50回も売り上げ1位に輝きました。
実演販売にこだわり、催事場でも出来立てが味わえるよう配慮されているので、見かけたらぜひ召し上がってみてください。
根室本線 厚岸駅「氏家 かきめし」の「かきめし弁当」
2つ目にご紹介する駅弁は「氏家 かきめし」の「かきめし弁当」です。根室本線の厚岸駅で販売されており、価格は1つ1,080円。
大正6年(1917年)の厚岸駅開業と共にオープンした「厚岸駅前氏家待合所」で提供されている駅弁で、待合所の中でも駅弁をいただけます。もとはまかないとして作られていたそうですが、そのおいしさが評判となり販売が始まったのだとか。
牡蠣の煮汁とひじきで炊いたご飯の上に、しっかり味付けした牡蠣やつぶ貝、あさりを散らした商品で、濃厚な海産物の味と香りが楽しめます。牡蠣の味の染み込んだご飯がおいしい! ボリューム満点ですが、ペロリと平らげることができます。
「氏家 かきめし」の「かきめし弁当」は非常に人気が高く、2021年の駅弁大会でも売り上げ1位に輝いています。
そのため、関東をはじめ北海道以外の地域でも販売されていますが、他の地域で販売されているものは北海道で調理されたものではありません。輸送が難しいことが原因のようです。
遜色ない味わいと評判ですが、現地でしか味わえないオリジナルの存在はやはり気になりますよね。ぜひ近くに寄った際はそこでしか味わえない「かきめし弁当」を楽しんでください。
室蘭本線 母恋駅「母恋めし本舗」の「母恋めし」
3つ目にご紹介する駅弁は「母恋めし本舗」の「母恋めし」。「ぼこいめし」と読みます。根室本線の母恋駅で販売されており、価格は1つ1,188円です。
「母恋(ぼこい)」はアイヌ語の「ポク・オイ=ホッキ貝がたくさんとれる場所」が語源。「母恋めし」はその名の通り、ホッキ貝をふんだんに使ったお弁当です。
メインはホッキ貝と昆布の炊き込みご飯。大きなおにぎりが2つ、貝殻と一緒に入っています。昆布とかつお節の出汁がきいているため、冷めてもおいしいところがポイントです。
おかずとして燻製されたたまごとチーズもつきます。これがまた香ばしくておいしい! これだけ単品で買いに来る方がいるという話にも頷けます。デザートとしてハッカ飴がついているところも遊び心がありますね。
「母恋めし」はパッケージのかわいらしさも魅力のひとつ。優しい薄紅色の風呂敷で1個ずつ包まれています。
母恋駅は室蘭本線の終点である室蘭駅の1つ手前の駅です。無人駅のため、「母恋めし」は売店で売られています。
室蘭駅をはじめ、近隣の何カ所かで販売されていますが、すべて手作りのため1日40個程度の数量限定。確実に手に入れたい場合は取り置きしてもらうことをおすすめします。まさに現地でしか食べられない、憧れの駅弁です。
札幌駅「札幌駅立売商会」の「北海道 知床とりめし」
海の幸で有名な北海道ですが、大地の恵みも負けてはいません。残りの2つはお肉を使った駅弁を取り上げたいと思います。
4つ目にご紹介するのは「札幌駅立売商会」の「北海道 知床とりめし」です。北海道一のターミナル駅である札幌駅で販売されており、価格は1つ900円。
知床半島の自然の中で飼育された銘柄鶏「知床どり」が使用されています。「知床どり」は植物性のエサで飼育されているため、臭みが少ないことで知られています。
色鮮やかな錦糸卵が敷き詰められた知床どりの炊き込みご飯の上に、同じく知床どりの大きな照り焼きがゴロゴロ乗っています。照り焼きのタレは控えめ。知床どりの味をしっかり味わうことができます。
椎茸の煮つけや鮭かまぼこなど、副菜の種類も豊富。全体的に深みのある味わいで、お弁当として非常に高い完成度を誇っています。札幌駅で気軽に手に入れることが可能なので、北海道の駅弁デビューに最適な一品です。
札幌駅「札幌駅立売商会」の「ふらの和牛弁当」
5つ目にご紹介するのは「札幌駅立売商会」の「ふらの和牛弁当」です。さきほど取り上げた「北海道 知床とりめし」と同じく札幌駅で販売されています。価格は1つ1,100円。
富良野の谷口ファームが生み出したブランド牛「ふらの和牛」をごはんの上に敷き詰めた贅沢な駅弁。お肉は同じく富良野ワインで煮込んであるため、しっとり柔らかく冷めてもおいしいと評判です。
甘いタレが別添えされています。お肉本来の味を楽しみたい方にも、タレの染み込んだごはんを思い切り掻き込みたい方にも嬉しい配慮です。
おかずとして添えられた揚げ物はチーズや長いも、カボチャ。チーズのフライ、というのが北海道らしくて素敵ですよね。まろやかでコクのあるチーズで、これだけでも主役になれそうな味わいです。
お肉と揚げ物の組み合わせなので、もちろんお酒にもよく合います。駅で缶ビールも一緒に買い込んで、お昼から飲みながら車窓の大自然を楽しむ! これぞ大人の旅ならではの楽しみです。
北海道の自然が生んだ豊かな味わいを駅弁で堪能!
魚介類メインの駅弁を3種類、お肉を使った駅弁を2種類紹介させていただきました。北海道の駅弁の魅力は、「いかめし」や「母恋めし」のように、その土地の特産品を最大限に活かしているところ。土地に息づく歴史や文化を、食で感じられるのは嬉しい限りです。
北海道には今回紹介した以外にもたくさんの魅力的な駅弁がありますので、ぜひ旅行に行った際は各駅の売店をチェックしてみてくださいね。
また、北海道は空の旅を楽しむための「空弁」も充実しています。新千歳空港をはじめ、こちらも要チェックです!
今回ご紹介した駅弁一覧
今回取り上げた駅弁の値段や販売状況等、詳細は以下の公式サイトをご確認ください。
<駅弁にオススメ容器>
WU-302-44 わっぱ フタ別売
わっぱ WU-405 フタ別売
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