絶対に食べたい駅弁7選!全国駅弁事情【九州編】
間もなく2022年が終わり、2023年が始まります。年末年始のお休みを使って、久しぶりに帰郷するという方も多いのではないでしょうか?
旅といったらなんと言っても駅弁! 私も帰郷の際は「行きはこの街の駅弁、帰りは故郷でしか買えない駅弁を食べるぞ!」と毎回楽しみにしています。「その土地ならではの味」というだけでテンションが上がりますよね。
今回は、そんな「駅弁」がテーマです。駅弁を取り上げるのは今年2回目。前回は北海道の駅弁を紹介しましたが、今回注目するのは「九州地方の駅弁」です。
「なぜ九州?」と思われる方もいるかもしれませんが、実はこの冬、JR九州が2004年から開催している「九州駅弁グランプリ」が6年ぶりに復活したのです! 各地域を代表する駅弁がエントリーし、消費者投票によって九州ナンバーワンが決まるこのイベント、今大いに盛り上がっています。
そんな注目の九州地方から、各県ごとに、ぜひ召し上がってほしい7つの駅弁をご紹介します!
【福岡県】折尾名物かしわめし
1つ目にご紹介したい駅弁は福岡の「折尾名物かしわめし」です。博多駅や折尾駅、小倉駅など多くの駅で販売されており、価格は1つ880円。折尾駅のホームでは今でも日中、昔ながらの立ち売りが見られると評判です。
かしわめしは、北九州のソウルフードと言っても過言ではないグルメです。特に東筑軒のかしわめしは、大正10年から受け継がれた変わらぬおいしさを100年以上忠実に守っています。門外不出の味つけと言われている炊き込みご飯に、甘辛さがクセになっていくらでも食べられてしまう鶏そぼろとふわふわのたまご、そしてきざみ海苔。
シンプルながら「おかず不要」と言われる完成された味で、北九州市では食のブランドである「百万の息吹」の認定も受けています。もちろん、九州駅弁グランプリでも、歴代10位以内にしっかり入賞しています。
公式サイトでは、3人前の冷凍商品の通信販売も行っていますので、ぜひご活用ください!
折尾名物かしわめしの情報はこちら!
→https://tochikuken.shop/?pid=164309007
【佐賀県】有田焼カレー
2つ目にご紹介したい駅弁は佐賀の「有田焼カレー」です。有田駅構内で販売されており、価格は1つ1,980円。
「あれ? カレーの駅弁にしては少し高い?」と思われた方、鋭い! 実はこの駅弁、頭に「有田焼」とついていることからもわかるように、なんと、「有田焼の器」に入った焼きカレーなのです。斬新な発想で駅弁グランプリの第7回大会では見事1位を獲得しました。
28種類のスパイスで作られたこだわりたっぷりのカレーに、コクのあるチーズをのせて焼いたもので、食べ終わったあとの丼は洗って利用できます。カレーは甘めの優しい味なので、小さなお子様でもおいしく食べられます。
電子レンジで温めることが前提になっているため、「はたして電子レンジで温めるお弁当を駅弁と言っていいのか……?」という物議を醸しだしてはいますが、そんなことはどうでも良くなるくらいおいしい! &器がとびきり素敵!です。旅行帰りに買って帰って、家で旅の思い出を語り合いながら食べてもいいですね。有田焼の器がお土産にもなって一石二鳥です。
「有田焼カレー」は通信販売でも購入可能。大小2つのサイズがあり、器の模様も選べますよ。
有田焼カレーの情報はこちら!
→https://aritayakicurry.com/iteminfomation/allitem/aritayakicurry-all/
【長崎県】坂本屋角煮めし
3つ目にご紹介する駅弁は長崎の「坂本屋角煮めし」です。ファミリーマートJR長崎駅店で販売されており、価格は980円。
長崎といえば、中華料理や郷土料理である卓袱料理を生かした駅弁が多く見られますが、この「角煮めし」もその1つ。「角煮が郷土料理?」と思われる方もいるかもしれませんが、卓袱料理の代表的なメニューに「東坡煮(とうばに)」があります。東坡煮とは豚の角煮のことなのです。
坂本屋は明治時代から続く、長崎でも有名な老舗料亭旅館。「坂本屋角煮めし」は、その歴史ある上品な味を気軽に楽しめます。炊き込みご飯の上に、口の中でホロホロととろける優しい食感の角煮がたっぷりのったお弁当で抜群の満足感ですよ。駅弁グランプリでも5位以内に何度も入賞している実力派です。
坂本屋の角煮めし自体は通信販売もありますが、お弁当タイプのものは現地でしか手に入りません。長崎に行った際はぜひ購入してみてください。
坂本屋角煮めしの情報はこちら!
→https://www.shop.sakamotoya.co.jp/info/detail/126
【大分県】ゆふいんの森弁当
4つ目にご紹介する駅弁は大分の「ゆふいんの森弁当」です。特急「ゆふいんの森」の車内で予約限定で販売されているもので、価格は1,100円。
「ゆふいんの森」は車窓からダイナミックな景色が楽しめると評判の特急列車で、限定グッズやグルメがたくさんあることでも知られています。2022年冬現在、車内にて予約限定で販売されている駅弁は3種類ありますが、中でも「ゆふいんの森弁当」は体に良い食材とホッとする優しい味つけで根強い人気を誇っています。限定販売でありながら、駅弁グランプリでも10位以内の入賞経験があるのだからすごい!
メインはしっかり味つけされた炊き込みご飯。それに出し巻き卵や野菜の煮物など、素朴でありながらも贅沢な和のおかずが何種類もつきます。ぜひ同じく車内販売されている地ビールの「ゆふいん麦酒」や、「ゆずみつスカッシュ」と一緒に味わってください。デザートには「お濃茶アイス」や「かぼすアイス」がオススメです。
ゆふいんの森弁当の情報はこちら!
→https://www.jrkyushu.co.jp/trains/yufuinnomori/enjoy.html
【熊本県】鮎屋三代
5つ目にご紹介する駅弁は熊本の「鮎屋三代」です。熊本駅や新八代駅など複数の駅で取り扱いがあり、価格は1つ1,350円。
この鮎屋三代、なんと九州駅弁グランプリの前身でもある「九州の駅弁ランキング」で第1回~3回まで連続で1位を獲得したレジェンド級の駅弁です。九州新幹線が一部開業するタイミングに合わせて1年がかりで開発されたというのですから気合いが違います。
特製のタレで骨までホロホロになるまでじっくり煮込まれた鮎の甘露煮が丸々1匹使われたゴージャスなお弁当です。蓋を開けた瞬間、大きな鮎と目が合うのでインパクトも最高!
下に敷かれた炊き込みご飯と鮎の甘露煮の相性も抜群です。
公式サイトからお取り寄せもできますが、大人気なのでよく売り切れています。これはやっぱり現地で購入するしかありませんね!
鮎屋三代の情報はこちら!
→https://ayuyasandai.shop-pro.jp/?pid=159914928
【鹿児島県】桜島灰干し弁当
6つ目にご紹介する駅弁は、鹿児島の「桜島灰干し弁当」です。鹿児島中央駅で販売されており、価格は1つ1,000円。博多駅でも販売がありますが、博多駅の方が100円高く値段設定されています。
鹿児島県は食の宝庫だけあり、駅弁グランプリでも毎年多くのお弁当が入賞していますが、「桜島灰干し弁当」もその1つ。第10回大会では初登場ながら3位、第11回大会では準優勝を獲得しました。
桜島の灰で「灰干し」で加工した魚をメインに、肉や野菜など、地元の食材をたっぷり使用した駅弁です。「灰干し」は火山灰に魚を挟む加工方法ですが、非常に手間がかかることで知られています。とても贅沢なお弁当なんですよ! 魚の臭みもすっきりとれ、時間が経ってもおいしいと評判で、鹿児島では学校給食で提供されることもあるそうです。
通信販売でも、冷凍した商品を購入可能です!
桜島灰干し弁当の情報はこちら!
→https://rakuraku.shop-pro.jp/?pid=140917401
【宮崎県】みやこのじょう盆地物語
7つ目にご紹介する駅弁は、宮崎の「みやこのじょう盆地物語」です。西都城駅で販売されており、価格は1つ1,000円。
販売元のせとやま弁当は、駅弁グランプリでグランプリを獲得したり入賞したりしているお弁当を多数販売している老舗企業です。こちらの「みやこのじょう盆地物語」も10位以内に複数回入賞しています。
南九州産の豚塩麹焼や串間産のかまぼこなど、地元の名物が白いご飯をぐるりと囲むように配置された幕ノ内弁当で、「宮崎の名物を一度に少しずつ食べたい!」という願いを叶えてくれる贅沢な商品です。
お取り寄せでは取り扱いがない駅弁なので、宮崎の風景を楽しみながら、ぜひ現地で味わってください!
みやこのじょう盆地物語の情報はこちら!
→http://www.0986221000.com/html/our-products.html
九州のソウルフードの数々を駅弁で堪能!
今回は九州地方の駅弁を、1県につき1つ紹介させていただきました! 九州は地元のソウルフードを使ったお弁当が多いのが魅力。中には100年以上の歴史を誇るものもあります。
今回紹介した7つの駅弁は、すべてこの冬の「九州駅弁グランプリ」にエントリーされているものです。第13回大会の開催期間は2023年1月31日まで。九州地方に行かれる方は、ぜひ今回の記事を参考に、エントリーされた駅弁を味わって、投票に参加してみてはいかがでしょうか?
第13回九州駅弁グランプリの情報はこちら!
→https://www.jrkyushu.co.jp/ekiben/