【2022年最新】ここまで進化したパン屋さんや飲食店で使われているレジシステムとは

近年キャッシュレス化が推進されたこともあり、レジでの支払い方法がQRコード決済や電子カード決済など多様化してきました。
今はAIを活用したレジが登場しているのをご存知でしょうか?
今回はパン屋さんやレストラン、社員食堂など飲食業界をはじめ、スーパーなどでも使われはじめている最新の画像認識型AIレジについて紹介していきたいと思います。
このレジによって、以下の悩みを解決することが可能です。
「人手不足に悩んでいる」
「売上アップをしなければいけない」
「業務フローがイマイチ」
テレビでも話題のAIレジについて詳しく解説していきましょう!
最新のレジシステム「画像認識型AIレジ」とは
画像認識型AIレジ(以下AIレジ)とは、「スマート無人レジシステム」とも呼ばれているもので、パソコンとカメラ、そしてタブレットなどのディスプレイを使ったレジシステムです。
このAIレジの特徴について紹介していきましょう
自動で商品を読み取り計算する
AIレジは、AIが画像を読み取り、どんな商品かを選別し、自動的に金額を計算します。
パン屋さんを例にして紹介してみましょう。
お客様がパンをのせたトレイをレジに持っていき、所定の位置に置きます。するとカメラを通して、AIがトレイ上のパンをスキャンします。商品の色や形、大きさなど細かい違いを区別します。この間はわずか1秒ほどです。
商品の名前や金額はタブレットなどのディスプレイに表示されるので、お客様はそれを確認し、清算を済ませます。
約6,000種類以上もの商品を登録できる!
このAIレジに登録できる種類の数はメーカーによって異なりますが、京セラが開発しているものであれば、約6,000種類以上の商品を登録することができます。
6,000種類もの商品を登録できれば、飲食店やパン屋さんはもちろん、コンビニなどでも活用できるでしょう。
画像認識型AIレジを活用することで得られるメリット
AIレジを活用することで得られるメリットは下記の3つです。
・人手不足の解消
・ヒューマンエラーの削減
・混雑回避ができる
それぞれ解説していきましょう。
人手不足の解消
飲食業界の人手不足問題は慢性化しており、そのために業務を縮小しているところもあるほどです。しかし、AIレジはスタッフを必要としていないため、これまで常駐していたレジ係の削減が可能となります。
これは人手不足の解消だけでなく、人件費の削減にも繋がります。AIレジによって、同時に一石二鳥のメリットを得ることができます。
ヒューマンエラーの削減
基本的に飲食店でもスーパーでも商品の金額を覚える必要はありませんが、セルフサービスのお店やパン屋は商品名と金額をおぼえないといけません。
その場合、どうしても商品名を間違うことや、金額を勘違いするなど、さまざまなミスが起きてしまう可能性が生まれてしまいます。
しかし、AIレジであれば、お客様にも商品を確認してもらうこともでき、さらに自動学習により、時間とともに精度が増していきます。
新人教育の時間削減やヒューマンエラーを解消できるでしょう。
混雑回避ができる
AIレジは人よりも速いスピードでレジ処理が行えます。商品の読み取りから会計まで最速1秒で行えるため、圧倒的に人間よりもスピードが早くレジが進みます。
そのため、業務効率化はもとより、混雑の回避になり、お客様のストレス軽減に繋がります。
画像認識型AIレジのデメリット
AIレジはとても優れていますが、まだ発展途上のシステムでもあります。それによるデメリットがあります。
AIレジのデメリットは以下の2つです。
・導入コストが高い
・利用客が戸惑う可能性がある
それぞれ解説していきましょう。
導入コストが高い
AIレジの導入には初期投資が必要です。まだ開発途中ということもあり、導入費用が高いのが大きなデメリットです。
例えば食堂に特化したAIレジを販売しているCool Regi(クールレジ)は機器1つが495,000円かかり、さらに導入費用やAI学習費用は個別見積もりとなっています。
※出典:Cool Regi
つまり、最低でも50万円以上はかかることになります。
ただし、その分人件費カットや業務効率化など大きなメリットがあるので、費用対効果を十分に考えるとデメリットにはならない可能性もあります。
利用客が戸惑う可能性がある
AIレジは無人レジであるため、スタッフがいません。
そのため、お客様自身で最初から最後まで会計をしてもらわないといけないので、機器に慣れていない人や初めての人は戸惑う可能性があります。
1人がつまづくと混雑が生まれ、AIレジの意味がなくなる恐れがあります。導入当初のうちはスタッフが常駐したほうがいいかもしれません。
その後、導入したことで生まれたトラブルをまとめて、お客様がスムーズに会計ができるように、注意点を含めた説明書などを用意するなど体制を整えるといいでしょう。
AIレジにPOSシステムを組み合わせることで相乗効果が生まれる可能性がある
POSレジという言葉を聞いたことがありませんか?
POSレジはPOSシステムを搭載したレジのことです。
このPOSシステムはAIレジにない機能が盛り込まれているため、組み合わせることで相乗効果が期待できます。どういうことか解説していきましょう。
POSシステムとは?
POSシステムのPOSとは、「Point Of Sale」の頭文字を略した言葉です。
販売した商品の情報を集積することができるシステムを搭載したレジをPOSレジといいます。
「商品名」「日時」「販売店舗」「販売価格」「販売個数」などといった情報を集積できます。
一般的なレジ(レジスター)との違いは、レジスターは商品の会計のみに特化したレジのため、POSレジのように販売情報を集積、管理することはできません。
さらにPOSレジはカード決済やQRコード決済などさまざまな決済方法に対応しています。
そのため、キャッシュレス化が進む中、スーパーや飲食店をはじめ、さまざまな業界でPOSレジの導入が進んでいます。
POSレジのメリット
POSレジを導入することで得られるメリットはたくさんありますが、その中で代表的なメリットは以下の3つです。
データの分析ができる
POSレジでは、いつ、どこで、どの商品が何個売れたかが全て記録されます。そのデータを集積することで数値に基づいた売上分析ができます。
売上アップに関してはマーケティングがとても大切です。このマーケティングを正確に行うためには、正確な情報が必要です。勘といったあいまいなデータではなく、裏付けされたデータを活用することはマーケティング戦略を考える際にとても助かるでしょう。
顧客満足度アップにつながる
POSレジは電子マネー、カードなどさまざまな支払いが可能です。日本はまだ現金文化が強く残っていますが、海外はキャッシュレスが当たり前です。
POSレジは訪日観光客を含め、さまざまなお客様に対応できます。
さらにポイント付与のシステム導入が可能なため、顧客満足度のアップにつながります。
在庫管理ができる
POSレジには在庫管理機能があります。仕入れた商品や作った商品を登録すると在庫情報が更新されます。これが販売されると自動的に在庫数が減るため、どの商品がどれだけ在庫があるのかがすぐに分かります。
画像認識型AIレジで業務効率化をはかろう!
AIレジは人手不足の解消、業務効率化、売上アップ、顧客満足度向上などさまざまなメリットが期待できる優れたレジシステムです。
初期費用はかかりますが、ランニングコストは人件費と比べると非常に安くすむので、未来を見据えた投資と考えればそこまで高くないかもしれません。
また、POSシステムと組み合わせることでさらなる効果が見込めるでしょう。
飲食店がかかえる悩みを解消できる可能性を秘めているため、ぜひ導入を検討してはどうでしょうか。