SDGsについて
これまで一度はテレビや雑誌、ネットなどでSDGsという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
地球環境について大事なことを言っていると知っていても、詳しい内容までは知らないという人がほとんどです。
今回はSDGsを分かりやすく、そして簡潔に解説します。
SDGsに興味があるけど難しそうと思っている人や初めてSDGsについて調べようと思っている人にピッタリな内容となっています。
ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
SDGsってどんな意味なの?
SDGsとは、『Sustainable Development Goals』という英語の略称で、日本語にすると『持続可能な開発目標』という意味です。一般的には「エスディジーズ」と呼ばれています。
持続可能な開発目標というのは、これから生まれる、または育っていく世代のために地球環境を守りつづけ(持続可能な)、あらゆる人が自分の能力を十分に発揮しながら安心して暮らせる世界(開発)を目標とする、という意味が込められています。
なんでSDGsが誕生したの?
SDGsが誕生した理由は、今人類が抱える問題が大きくなってきているからです。
例えば、気候変動に関して、現在世界の気温は産業革命以前と比べると1度上昇しています。
たった1度?と思われるかもしれませんが、1度上がっただけで海面が上昇し、国土の一部が水没し、住めなくなってしまった地域があります。
貧困化問題では、格差が広がっており、社会が不安定となっています。貧困が進むことで紛争が起き、それによって難民が増えるなどといった悪循環が起きています。
今の状態のままでは次世代の子どもたちが安心して生活していくことができない、その前に地球が滅んでしまう、そんな危機感があり、SDGsが誕生しました。
SDGsの内容とは??
SDGsは、上述したように持続可能な開発目標という意味です。もう少し詳しく言うと、今世界で問題となっている環境・貧困・人権などといったことを2030年までに解決しようという目標のことを指しています。
つまり、2030年を期限にして、世界中のみんなで目標を達成しようということになるのです。
このSDGsは目標を達成するために17のゴールと169のターゲットによって構成されています。
ここでは17の目標について簡単に解説していきましょう。
1.貧困をなくそう
世界にいる貧しい生活を送っている人をゼロにしようという目標です。
貧しいレベルは主に2つに分かれています。
1つは絶対的貧困という1日たった1ドル弱(約200円)で生活している人のことを指します。世界人口の6人に1人はこのレベルに該当します。
もう一つは相対的貧困という、その地域の一般的な水準よりも低い所得で暮らす人を指します。日本では7人に1人が相対的貧困にあたります。
2.飢餓をゼロに
1年中、安心して食事が取れる状態にすることを目標にし、そのための仕組み作りを行うという目標です。
世界を100人の人口としたとき、そのうち10人はその日に食べるものがなく、明日以降も食事ができるかわからない状態です。
世界には栄養が取れない、それが原因で幼いうちに飢餓でなくなってしまう子どもたちがたくさんいます。
3.全ての人に健康と福祉を
治療を満足に行える医療体制を整えることや伝染病そのものをなくすといった目標です。
アフリカ地域。特にサハラよりも南に住む人々は2人に1人がかぜや病気になっても治療を受けることができません。
また、妊娠中に赤ちゃんを亡くしてしまう、お産の時に母子ともに命を失ってしまう問題も発生しています。
4.質の高い教育をみんなに
2030年までにあらゆる人々が教育を受けられるように準備を整えるといった目標です。
アフリカ大陸のサハラよりも南の地域や西アジア、南アジアでは5人に1人が小学校に通うことができません。そのため、文字の読み書きや計算などができないまま大人になっていくことになります。
教育を受けられていない子供たちはきちんとした仕事につくことができず、安い賃金で働くため、安定した生活を送ることができません。
5.ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー差別を世界からなくすこと、人身売買や性的な暴力をなくすという目標です。
小学校に通う年代の子どもたちの中で、女の子は男の子の約2倍学校に通うことができません。その理由は女の子を売買したり、性的、または他の目的に利用したりすることで学校に通えない状態の子がいるせいです。
日本ではだいぶ緩和されましたが、世界では女性に対する差別がいまだに大きな問題となっています。
6.安全な水とトイレを世界中に
2030年までに世界中の人が安全で入手可能な水を利用できるようにする、衛生的なトイレ環境を作るといった目標です。
世界で水道が通っていない地域に住んでいる人は約20億人います。安全な水を安定して得ることができず、不衛生な水を飲み、感染病にかかってなくなる人が年間数百万人いるといわれています。
また、トイレといった衛生サービスがなく、草むらなどで用を足す人も約4億人います。
安全な水を使えることは感染症予防や飢餓などを防ぐことにつながります。
7.エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
手ごろな価格でエネルギーサービスを利用できるようにすることや、クリーンな燃料を利用できる地域を拡大させるといった目標です。
世界で電気を利用できない人は約7億人います。そのため、開発が遅れており、原始的な生活を強いられている人が未だにいます
また、エネルギーを利用できる地域でもクリーンな燃料を使えず空気汚染が問題となっています。
8.働きがいも経済成長も
豊かな生活を送れる社会を作ることや働きがいのある仕事ができる社会を作るといった目標です。
世界では幼少期から労働を強いられており、満足に教育を受けられていない子どもたちがたくさんいます。教育を受けていないため、肉体労働ばかりで生産的な仕事や働きがいのある仕事につくことができません。
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
インフラを整えることで経済発展や雇用を生み、人々の生活を豊かに変えていくといった目標です。
世界ではいまだ約29億人の人がインターネットを利用できていません。そうしたインフラが整っていない地域に住む人々は、生産性の高い仕事につくことができないことや災害時などさまざま点で問題を抱えています。
10.人や国の不平等をなくそう
所得の低い人達を減らし、国内の平均以上を上回ることや、年齢や性別、障害などによる不平等を失くすといった目標です。
富裕層と貧困層の格差が年々拡大しています。2017年の調査で、世界で最も豊かな人々のたった1%が世界全体の約33%の富をもっていると発表されました。
先進国と途上国の間では不平等が生まれているため、それを減らすことを目指しています。
11.住み続けられるまちづくりを
水道や電気など生活に必要なインフラが整った地域に住めるようにする、都市にあるスラムを減らすといった目標です。
近年の気候変動で干ばつや砂漠化、豪雨やハリケーンなどで災害が増加し、やむをえなく住む場所を移動しなければいけない人が増加しています。
そうした人々に安全で快適な家に安い価格で住めるように整えていくことも目標にしています。
12.つくる責任つかう責任
食品ロスを半分にすることや、その他のゴミなどの発生を防ぐことやリサイクルにすることなどといったことを目標にしています。
世界で1年間に生産される食品は約40億トン。そのなかの1/3の約13億トンがゴミとして廃棄されています。食品ロスの問題や焼却する際に出る二酸化炭素の排出が問題となっています。
13.気候変動に具体的な対策を
気候変動による自然災害が増えているため、その対策や備えを行い、災害からの復活を早めることが目標です。
また、気候変動と関連する温室効果ガスの削減、気候変動に関する教育や知識を取り入れられるように準備することも目標にしています。
14.海の豊かさを守ろう
普段私たちが使っているビニール袋やペットボトルなどのプラスチックが海に流れ込み、海洋汚染を引き起こしています。
これらが海にすむ生物に影響を与えているので、陸上に住む人間の活動を改善し、海洋汚染を防ぐこと、減らすことを目標にしています。
15.陸の豊かさも守ろう
森林や湿地、淡水などの生態系を守ること、それらの生態系が環境にもたらす自然の恵みを守り、回復させていくといった目標です。
また、密漁や環境破壊などにより、絶滅危惧の動物が増えています。これらの動物たちを守ること、絶滅を防ぐための対策をとることも目標にあげられています。
16.平和と公正を全ての人に
子どもたちへの暴力をなくすこと、あらゆる人が平等に裁判所などの司法を利用できるように国の精度を整えるといった目標です。
世界に住む子どもたちが日々虐待を受けたり、人身売買をされたりと暴力を受けています。ユニセフによると5分に1人が暴力によって亡くなっているそうです。
17.パートナーシップで目標を達成しよう
最後の17番目はこれら16の目標を含め、SDGsを達成するために世界各国で関係強化を行い、開発途上国に国際的な支援を強化していくといった目標になります。
先進国は途上国のために国の予算を確保し、資金を調達することや技術の提供、国同士の格差を生まないための貿易ルールを作成することを目指しています。
SDGsとは社会問題の解決を目標としている
17の目標をまとめると、今世界で起きている社会問題を解決するためのものであることがわかります。
貧困や差別、飢餓、人身売買といった人命に関わるものや気候変動やゴミなど地球環境に関する問題とすぐにでも取りかからないといけない問題ばかりです。
問題が大きすぎて自分は何もできないと思うかもしれません。ただ、ゴミの問題や海の豊かさなどは自分たちも参加できることかと思います。
フードロスを無くす、ビニール袋はなるべく使わずエコバックを持つなど日頃の努力で地球を守ることにつながります。
簡単なことでいいので何か1つ始めてみませんか?
次回の記事ですが、今回紹介したSDGsの14番目の目標「海の豊かさ守ろう」と15番目の目標「陸の豊かさも守ろう」について、さらに深堀りした内容をお届けします。
私たちの生活と身近な内容になりますので、ぜひ読んでいただけると幸いです。
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