2022年のデリバリー・テイクアウト事情!グルメトレンドを3つのキーワードで解説
飲食店にとってトレンドを意識した新メニューの開発を続けることは重要です。 「常連のお客様にも常に新鮮なイメージを持って頂きたい!」「新しいお客様に興味を持って頂けるメニューを作りたい!」という思いで、オーナーの皆さまも日々試行錯誤なさっているのではないでしょうか。
そこで今回は、デリバリー・テイクアウト業界で今年注目のグルメトレンドを、「背徳グルメ」「植物性」「レトロ」という3つのキーワードでひも解いていきたいと思います!
根強い人気!ストレス解消×SNS映えがポイントの「背徳グルメ」
1つ目のキーワードは「背徳グルメ」です。
ここ数年在宅ワークが増加したことにより、「健康に気をつけないと……」という意識を持った方も多いのではないでしょうか?
実際、野菜や発酵食品の摂取意識が高まったというデータもあります。 しかし、健康志向が高まれば高まるほど、「たまには思いっきりジャンクなものをたくさん食べてストレス発散したい!」と考えてしまうのが人間というもの。そんな要望にこたえたのが「背徳グルメ」です。
「背徳グルメ」の特徴は「ジャンク」「高カロリー」「デカ盛り」! 以前から流行の兆しを見せていましたが、コロナ禍で人気が爆発し、最近では1つのジャンルとして定着しつつあります。
「背徳グルメ」の人気の秘訣には「SNS映えする見た目」もあると言われています。ユーモアを感じさせる豪快で華やかなメニューは、思わず写真を撮ってみんなに拡散したくなりますよね。 デリバリー・テイクアウト業界で今人気の兆しを見せている「背徳グルメ」は次の4つ。
・ルーサーバーガー
・マヌルパン
・スフォリアテッラ
・ワッフルチキン
1つずつ見ていきましょう!
ルーサーバーガー
「ルーサーバーガー」はアメリカ発のハンバーガーです。バンズに使用されているのはパンではなく、なんと揚げドーナツ!揚げドーナツと揚げドーナツの間に、ジューシーで肉厚なパテやフライドチキンを挟みます。 ドーナツの甘さとお肉やチキンの塩気が絶妙にマッチし、こってりしているのにペロリと食べられてしまうところがポイントです。
ヘルシーさゼロ、カロリー度外視。わんぱくすぎる見た目が大評判のメニューです。
ワッフルチキン
「甘い×しょっぱい」が魅力の背徳グルメをもう1つ。同じくアメリカ発の「ワッフルチキン」です。その名の通り、大きなワッフルの上にこれまた大きなフライドチキンがいくつも乗ったメニューです。
これだけでも抜群の背徳感ですが、フライドチキンの上からメープルシロップをたっぷりかけて頂くのが「ワッフルチキン」の特徴。
「ルーサーバーガー」に負けず劣らずインパクトの大きいギルティ・フードです。
マヌルパン
「マルヌパン」は韓国生まれの背徳グルメ。「マヌル」は韓国語で「にんにく」を指します。
ガーリックトーストの一種とも言えますが、「マヌルパン」が凄いのはガーリックバターだけでなくクリームチーズもたっぷり入っていること! 丸いパンにこれでもかとクリームチーズを挟み、ガーリックバターで焼き上げます。
濃厚なにんにくの香りとハイカロリーなチーズ。
罪作りですが間違いなくおいしい組み合わせですので、人気にならないわけがありません。最近ではコンビニエンスストアでも取り扱いが始まりました。
確実にブームが来ていますね。
スフォリアテッラ
「スフォリアテッラ」は2021年に大ブームを起こした「マリトッツォ」と同じイタリア生まれのお菓子です。サクサクとしたパイ生地を何層にも重ね、クリームやチーズをたっぷり詰めて作られます。 「マリトッツォ」ブームの影響を受け、間に挟むものが日本で独自進化。チョコレートやピスタチオが挟まれた商品も生まれています。
間に挟むクリームの量がだんだん増えているお店もあり、着々と背徳グルメの仲間入りが進んでいます。
健康志向の最前線!「植物性」を意識したプラントベースフード
2つ目のキーワードは「植物性」。
1つ目に取り上げた先に取り上げた「背徳グルメ」とは真逆の方向性のトレンドで、「ダイエット向き」「体に優しい」「ギルティーフリー」なメニューです。
プラントベースフード
コロナ禍で高まった健康志向がもう一歩先に進んでいると言えるでしょう。 特に話題を呼んでいるのが「プラントベースフード」です。「肉」「魚」「卵」など動物性の食材を、大豆など植物性の食品に置き換えていることが特徴。脂質が少なくアレルギーも出にくいので、女性や小さなお子さんのいる家庭を中心にブームが広がっています。
お肉を大豆ミートへ、牛乳を豆乳やアーモンドミルクへ。無理なく置き換えることで体に優しい食事になります。
デリバリー・テイクアウトのメニューでも、カレーやハンバーガー、パン、ケーキ、焼き菓子を中心に広がりつつあります。 「植物性」のメニューは「オーガニック」や「SDGs貢献」などへの関心が高い方に注目されているトレンドでもあります。
メニューだけでなく、テイクアウト用の容器が環境に優しい素材で作られているかどうかもポイントです。
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ナポリタン、プリン……懐かしさとエモさで全世代を引きつける「レトロ」
3つ目のキーワードは「レトロ」。
昔ながらの純喫茶や、昭和に流行したデザインがご高齢の方には「懐かしい」、若い方には「ノスタルジックでエモい」と評判を集めています。
代表的なメニューは「プリン」や「ナポリタン」などスイーツや軽食。日本だけでなく「バナナスプリット」「カップケーキ」などアメリカの「レトロ」も人気です。
デリバリーやテイクアウトで注目の「レトロ」メニューはこちら!
・プリン
・クリームソーダ
・あげぱん
プリン
レトロブームの火付け役とも言えるのが「プリン」。濃厚で固めの素朴なタイプが人気です。 「瓶入り」「型から外して盛り付けやすい」「複数のサイズがある」など、おしゃれな見た目にアレンジされた商品も登場。ただレトロなだけでなく、令和風にアップデートされているのが特徴です
クリームソーダ
プリンと並んで大人気なのが「クリームソーダ」。こちらも、赤・青・緑・黄色……のようにドリンクの種類を多色展開するなど、アレンジの加えられた商品が好評です。 「
友だちや家族と違う色のクリームソーダを持って写真を撮りたい!」「好きなアイドルのイメージカラーのクリームソーダで推し色をアピールしたい!」などのリクエストにこたえた、SNS映えするものに人気が集まっています。
中には「クリームソーダはソフトクリームやアイスクリームが沈みやすいから」という理由でドリンク部分がゼリーになった商品も!
あげぱん
世代を超えた給食の大人気商品「あげぱん」もレトロブームの中で進化を遂げています。 コッペパンをあげて砂糖をたっぷりまぶした昔ながらのスタイルから、ドーナツのようにツイストした見た目のもの、「胚芽パン」など健康を意識した素材が使われているものなど、さまざまな種類が登場しています。
砂糖以外に「シナモン」や「きなこ」などをかけたあげぱんもあり、思わずいくつも買って食べ比べてみたくなります。
2022年は今あるアイディアに新しい視点を取り入れたメニューがトレンド!
このように、2022年のグルメトレンドには今までの流れを汲みながら、令和風の新しい工夫を取り込んだメニューが多いと言えます。今あるメニューの良さを活かしつつ、SNS映えする見た目やインパクトのあるネーミングを意識することで新しさが生まれているんですね。 2022年も残り半分!またどんな新しいトレンドが生まれるか楽しみです。